上手こそものの好きになれ | ゆうゆーのテニスブログ

上手こそものの好きになれ

ことわざで「好きこそものの上手なれ」というのがありますが、それの書き間違いではありません。
「好きこそものの上手なれ」ということわざは、好きなものに対しては熱心に努力するので上手になるものだ、という意味ですよね。
これはこれで、確かにその通りだろうなと思います。

それに対して、私が作ったオリジナルのことわざ「上手こそものの好きになれ」の意味はというと、既に持っているものや上手にできるものを好きになれば、いろいろ得しますよ、ということです。
人間心理として、どうも隣の芝は青く見えるようにできているようです。

世の中には、かわいい系の女の子と、きれい系の女の子がいます。どちらも同じくらい需要がある(という言い方は失礼かもしれませんが)と思います。
なのに、かわいい系の女の子はきれい系の女の子に憧れ、きれい系の女の子はかわいい系の女の子を羨ましいと思うことは、よくあるのではないかと思ってます。私はそもそも女性ではないので、勝手に予想して言っているだけではありますが。


テニスで言うなら、凄いストロークを持っている人が「やっぱりネットプレーで相手を翻弄した方が絵になるよなぁ」と思ってネットプレーヤーに憧れていたり、華麗なネットプレーが持ち味の人がド派手なエースをバンバン決めるビッグサーバーを見て「あんなノータッチエースが取れたら気持ちいいだろうな」と考えたり、といった感じですね。

実際は、ストローカーをカッコいいと思う人もいれば、ネットプレーヤーをカッコいいと思う人もいるわけです。何でもそつなくこなすオールラウンダーが一番カッコいいと思う人だっています。
そんな中、「隣の芝は青く見える」の法則のとおり、往々にして自分ができないプレーを簡単そうにこなしている人をカッコいいと思うものなんです。

ストローカーで、ネットプレーヤーに憧れてるだけならまだ良いのですが、そのうちストローカーの自分がなんか嫌だなぁ、なんて思い始めるかもしれません。その思考がさらにエスカレートすれば、それをコンプレックスに感じ始めるケースだって無いとは言えません。


なんてもったいないことでしょう。。。

素晴らしいストロークを持っているのなら、ストローカーに憧れた方がお得に決まっています。
だって、ストローカーに憧れてる人からすれば既にカッコいい自分がそこにいるわけですから。
自分はカッコいいプレーをしているんだと思えた方が自分に自信が持てますし、そんな自分のプレーを他人にも見て欲しいと思えてきますよね。


私はというと、サーブやスマッシュが得意な反面、ドロップショットやタッチを必要とする柔らかいボレーが苦手です。
なので、ドロップショットを華麗に決めているプレーヤーなんかを見たりすると、やっぱりカッコいいなぁと思いますよ。

ですが、例えばドロップショットは得意だけどスマッシュが苦手な人にとっては、他の人ではなかなかスマッシュにできないような深いロブをスマッシュで決めている私を見て、すごいな、カッコいいな、自分もあんな風になりたいな、と思っているかもしれませんよね。
いや、思っているはずです。というか、思いたい。。。

若干、自分勝手な思考ですが、そういう風に考えるようになってからは自分のプレースタイルが前よりも好きになりましたし、私はこういうプレーヤーなんだということで誰の前でも胸を張ってプレーできるようになりました。
そして、それがまたさらなる上達への原動力の一つになっている気もしています。


「好きこそものの上手なれ」をモットーにしている人は多いでしょうし、それはそれで正しい理論だとは思いますが、「上手こそものの好きになれ」という考え方は聞いたことがありません。
ですが、一度こういう視点で自分のテニスを振り返ってみてはいかがでしょうか?

今の自分のテニスの魅力を再確認し、そのテニスを大好きになることができたらもっとテニスが楽しくなるだろうし、もっと上達できるかもしれませんよ。
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