人は誰しも、調子の良い時と調子の悪い時があります。
それはテニスにおいてもそうですし、人生においてもそうでしょう。
ただ、人生の中での調子の良し悪しについて私ごときが語る筋合いはございませんので、ここではテニスにおける調子の良し悪しと、また調子が悪い時にどのようにしてそれを立て直してゆくかについて話してみたいと思います。
それはテニスにおいてもそうですし、人生においてもそうでしょう。
ただ、人生の中での調子の良し悪しについて私ごときが語る筋合いはございませんので、ここではテニスにおける調子の良し悪しと、また調子が悪い時にどのようにしてそれを立て直してゆくかについて話してみたいと思います。
例として、今まではフォアハンドストロークでもっとキレのある球が安定して打てていたはずが、最近はどうもキレがないしミスも増えている、といったケースを想定します。
こういうことを経験したことのない人なんていないでしょう。調子を落としている典型的な例です。
そもそも、こうなっている原因は何なのか?
とにもかくにもそれを見つけないことには、改善など期待できませんよね。
そこで、とりあえず「数撃ちゃ当たるだろう作戦」であれこれ試してみるわけです。
これは調子を戻す時だけでなく、今までできていなかった新たな技術を身に付ける時も同じです。
技術のコツを掴むには「数撃ちゃ当たる」作戦で臨め
ただ、新たに技術を身に付けてゆくケースとは明確に違うのは、調子の良かった頃はできていた「ほんの些細な何か」を忘れているだけに過ぎないということです。
もともとできていたのですから、今でも基本的にはできているんです。単に、たくさんある歯車の一つが抜け落ちているだけに過ぎなんです。
とはいえ、一つでも歯車が抜けたらマシンがうまく作動しないのも当然です。
調子を取り戻すためには、その抜け落ちた歯車がいったい何なのかを探す必要があるわけですが、こういう感覚の問題というのは理屈で考えたところでそうそう分かるものではありません。
やはり先ほど述べたように、数撃つ(いろいろ試してみる)しかないんです。
ですのでいろいろ試すわけですが、こういう場合の正解は往々にして基本的な、単純なことが多いというのが私の経験則であります。
それを踏まえて、まず優先して試してほしい三つのことを挙げてみます。
1.ボールをよく見る
基本的なことですが、上手く打てない時には案外おろそかになっていたりします。
打ちたいコースばかり見てしまったり、相手を見てしまったり。
打つ直前までボールを見ているつもりでも、打った瞬間は目線が相手コートの方に移っていたり。
これでは、打つ瞬間に頭の位置がぶれてしまいますからスイートスポットに当たりにくくなるのは当然です。スイートスポットに当たらなかったら、理想通りにボールが飛ぶはずがありません。
打つ直前はもちろん、打った後までも打点から目を離さないぐらいの感覚で一度、ボールを打ってみてください。
または、これもよく言われることですがボールに書いてある「St.JAMES」とか「DUNLOP FORT」とかの文字を読むくらいのつもりで、極端に見ることを意識してみてください。
ボールを「よく」見るとはそういうことです。
2.全身の力を抜く(リラックスする)
これも非常に大切なことで、かつ忘れがちなことでもあります。
特に調子の良い時は、何を打っても入る気がしますからつい力んで打つことが多くなってしまいます。
そして、調子が悪くなってきてもその癖が抜けないんですよね。
今できないだけで元々できていたのですから、上手くいく時の理想の動作を体はちゃんと覚えてくれています。なのに力んでしまうと、それを上書きするように余計な動作が入ってしまうのです。
自分の体が覚えている感覚を信じ、とにかく全身の力を抜いてリラックスして、あとはボールが来た時に勝手に体が動くのを待ってみることです。
しつこいですが、力を抜く時は極端なくらい抜くことが大切ですよ!
グリップも、打ったらラケットが飛んでゆきそうなくらい軽く握ることです。軟体動物にでもなったように、とにかく全身の力を極限まで抜くことがコツです。ボールが飛んできたら無意識にでも力は入りますから。
3.重心を低く保つ
これもまた当たり前のことなのですが、簡単な物理の話で、重心は高いよりも低い方がぶれることなく安定するに決まっています。
例えばリターンにしても、棒立ちで構えるよりも、膝を曲げて重心を低くして構えた方が、何か入りそうな気がしてきませんか?
もちろん普通のストロークでも、ボレーでも同じです。
打つ前も、打った後も、終始低い体勢を保つことを意識してみてください。
また、集中しようとしている時って無意識に姿勢が低くなりませんか?
逆に考えると、姿勢を低く保つことで集中しやすくもなり、その面でも良い方に期待できますね。
どんなスポーツでも通用する、原理原則とも言える基本的なことを三つ書かせていただきましたが、私は調子の悪い時にはとりあえずこの三つから試すようにしています。
同時にはできないので、一つ一つ順番に試すといった感じですが。
この三つのどれかがしっくり来て調子が上向いてくることは実際に多いです。現に先日出た試合では、序盤はリターンが全く入らずに苦戦しましたが、3の試みが上手くいって後半は何とか入るようになってきました。
以前は難なくできていたことでも、知らず知らずのうちに忘れてしまっているんですね。
今、調子良く打てている方でも、上手く打てなくなる時が必ず来ます。テニスを長く続けていれば、何度も何度も来ます。これは初級者とか上級者とかプロとか関係なく、人間である以上避けて通ることは不可能です。
そのような時に、調子が悪い中でもいかにして戦うかということと同時に、いかに早く調子を立て直すかというのも実力の一つですよね。
調子を崩している時は、必ずこの三つのどれかが原因になっているとまでは断言できませんが、いろいろなことをやみくもに試してゆくよりは効率は良いと思って私はやっています。
いずれにせよ、調子を落としている原因は往々にしてシンプルなことだとは言えるでしょうね。
こういうことを経験したことのない人なんていないでしょう。調子を落としている典型的な例です。
そもそも、こうなっている原因は何なのか?
とにもかくにもそれを見つけないことには、改善など期待できませんよね。
そこで、とりあえず「数撃ちゃ当たるだろう作戦」であれこれ試してみるわけです。
これは調子を戻す時だけでなく、今までできていなかった新たな技術を身に付ける時も同じです。
技術のコツを掴むには「数撃ちゃ当たる」作戦で臨め
ただ、新たに技術を身に付けてゆくケースとは明確に違うのは、調子の良かった頃はできていた「ほんの些細な何か」を忘れているだけに過ぎないということです。
もともとできていたのですから、今でも基本的にはできているんです。単に、たくさんある歯車の一つが抜け落ちているだけに過ぎなんです。
とはいえ、一つでも歯車が抜けたらマシンがうまく作動しないのも当然です。
調子を取り戻すためには、その抜け落ちた歯車がいったい何なのかを探す必要があるわけですが、こういう感覚の問題というのは理屈で考えたところでそうそう分かるものではありません。
やはり先ほど述べたように、数撃つ(いろいろ試してみる)しかないんです。
ですのでいろいろ試すわけですが、こういう場合の正解は往々にして基本的な、単純なことが多いというのが私の経験則であります。
それを踏まえて、まず優先して試してほしい三つのことを挙げてみます。
1.ボールをよく見る
基本的なことですが、上手く打てない時には案外おろそかになっていたりします。
打ちたいコースばかり見てしまったり、相手を見てしまったり。
打つ直前までボールを見ているつもりでも、打った瞬間は目線が相手コートの方に移っていたり。
これでは、打つ瞬間に頭の位置がぶれてしまいますからスイートスポットに当たりにくくなるのは当然です。スイートスポットに当たらなかったら、理想通りにボールが飛ぶはずがありません。
打つ直前はもちろん、打った後までも打点から目を離さないぐらいの感覚で一度、ボールを打ってみてください。
または、これもよく言われることですがボールに書いてある「St.JAMES」とか「DUNLOP FORT」とかの文字を読むくらいのつもりで、極端に見ることを意識してみてください。
ボールを「よく」見るとはそういうことです。
2.全身の力を抜く(リラックスする)
これも非常に大切なことで、かつ忘れがちなことでもあります。
特に調子の良い時は、何を打っても入る気がしますからつい力んで打つことが多くなってしまいます。
そして、調子が悪くなってきてもその癖が抜けないんですよね。
今できないだけで元々できていたのですから、上手くいく時の理想の動作を体はちゃんと覚えてくれています。なのに力んでしまうと、それを上書きするように余計な動作が入ってしまうのです。
自分の体が覚えている感覚を信じ、とにかく全身の力を抜いてリラックスして、あとはボールが来た時に勝手に体が動くのを待ってみることです。
しつこいですが、力を抜く時は極端なくらい抜くことが大切ですよ!
グリップも、打ったらラケットが飛んでゆきそうなくらい軽く握ることです。軟体動物にでもなったように、とにかく全身の力を極限まで抜くことがコツです。ボールが飛んできたら無意識にでも力は入りますから。
3.重心を低く保つ
これもまた当たり前のことなのですが、簡単な物理の話で、重心は高いよりも低い方がぶれることなく安定するに決まっています。
例えばリターンにしても、棒立ちで構えるよりも、膝を曲げて重心を低くして構えた方が、何か入りそうな気がしてきませんか?
もちろん普通のストロークでも、ボレーでも同じです。
打つ前も、打った後も、終始低い体勢を保つことを意識してみてください。
また、集中しようとしている時って無意識に姿勢が低くなりませんか?
逆に考えると、姿勢を低く保つことで集中しやすくもなり、その面でも良い方に期待できますね。
どんなスポーツでも通用する、原理原則とも言える基本的なことを三つ書かせていただきましたが、私は調子の悪い時にはとりあえずこの三つから試すようにしています。
同時にはできないので、一つ一つ順番に試すといった感じですが。
この三つのどれかがしっくり来て調子が上向いてくることは実際に多いです。現に先日出た試合では、序盤はリターンが全く入らずに苦戦しましたが、3の試みが上手くいって後半は何とか入るようになってきました。
以前は難なくできていたことでも、知らず知らずのうちに忘れてしまっているんですね。
今、調子良く打てている方でも、上手く打てなくなる時が必ず来ます。テニスを長く続けていれば、何度も何度も来ます。これは初級者とか上級者とかプロとか関係なく、人間である以上避けて通ることは不可能です。
そのような時に、調子が悪い中でもいかにして戦うかということと同時に、いかに早く調子を立て直すかというのも実力の一つですよね。
調子を崩している時は、必ずこの三つのどれかが原因になっているとまでは断言できませんが、いろいろなことをやみくもに試してゆくよりは効率は良いと思って私はやっています。
いずれにせよ、調子を落としている原因は往々にしてシンプルなことだとは言えるでしょうね。
2019/05/23 (木) [技術]
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