20年ほども前の話ですが、あるクイズ番組で3人が顔と声を隠して登場していました。
3人のうち1人は世界で活躍するトッププロゴルファーで、残り2人は素人のゴルファーという設定です。
ある回答者が、「ゴルフが上達するのに一番大切なものって何ですか?」という質問をしました。
その質問に対する、3人の回答は以下の通りでした。
A氏「基本を大切にし、常に基本に忠実にやること」
B氏「練習あるのみ」
C氏「勝ちたいという気持ちを誰よりも強く持つこと」
さて、この3人を回答を聞いて判断してください。トッププロはどの人だと思いますか?
3人のうち1人は世界で活躍するトッププロゴルファーで、残り2人は素人のゴルファーという設定です。
ある回答者が、「ゴルフが上達するのに一番大切なものって何ですか?」という質問をしました。
その質問に対する、3人の回答は以下の通りでした。
A氏「基本を大切にし、常に基本に忠実にやること」
B氏「練習あるのみ」
C氏「勝ちたいという気持ちを誰よりも強く持つこと」
さて、この3人を回答を聞いて判断してください。トッププロはどの人だと思いますか?
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正解は、B氏です。
この回答を聞いて、当時はそんなありふれたものが答えなのかと微妙な気持ちでしたが、この「練習あるのみ」というありふれた一言こそが、確かに上達には一番重要なものだろうな、と私も思います。
無論、A氏の言うこともC氏の言うことも、どちらも大事なことには違いありません。
でも、結局は「どれだけ質の高い練習を、どれだけたくさん積み重ねてきたか」というごくごく単純なことが、その人の実力を左右すると私は考えます。
例えば、カッコよくてもっともらしいC氏の発言。
もちろん「勝ちたい、誰にも負けたくない」という気持ちが練習する意欲につながる場合もあり、そういう意味では大切なことではあります。
ですが、それはあくまで練習するための動機の一つであって、大切なのは実際にどれだけ練習を積み重ねてきたかどうかなんです。漫画はともかく現実の世界では、勝ちたいという気持ちそのものと、結果の勝ち負けってそう相関するものじゃないんだよなぁと、冷めた私なんかは思っています。
勝ちたい、強くなりたいという気持ちだけあっても、練習してなければテニスは弱いままです。
もっとも、実力が拮抗した相手と終盤まで接戦でもつれた試合で、勝ちたい気持ちが強い方が最後まで諦めなかった結果、勝ち切ることもあるわけで、勝ちたい気持ちには意味がないと言っているわけではありません。
ただ、やはり元々の実力に差がある人同士が対戦した時に、その試合への勝ちたい気持ちの大きさでその実力差が覆る結果になることは、絶対無いとは言えないまでも、やっぱり少ない。
テニスに限らずスポーツ全般に言えることですが、大して練習もしていないけど勝ちたいという気持ちの強さは誰にも負けないという人が、今まで地道にコツコツと練習を積み重ねてきた、「負けても楽しければいい」と思いながらやっているような人に勝てないものなんです。
ここで注意ですが、「練習あるのみ」の練習とは、練習の量(頻度)のことだけを言っているのではありません。質も含めた「質×量」が練習の大きさであり、これが大きい方がより上達する、ということを言っています。
通常、練習の量が増えれば増えるほど、練習の質が低下しがちになるのでそこは盲点として注意しておかなければならないポイントです。
努力は「質×量」で測るべし
もう一度言う。努力は「質×量」で測るべし
また、練習の大きさとはここ最近の話だけで判断できるものではなく、その人が過去に積み上げてきた練習の大きさも当然関係してきます。
テニスを最近始めた人は、何十年もやってきた人と同じ練習レベルでは追いつけないのは当然です。スタート地点がそもそも違いますからね。
結局、当たり前の結論になってしまうのですが、より質の高い努力をたくさんした人が、より上達するものです。
もちろん年齢や性別、環境、身体的特徴(背の高さなど)、それに元々持っている個々の運動神経なども無視はできません。それは仕方のないことです。
これら全てに恵まれ、かつ大きな努力をしてきた人しかトッププロにはなれないかもしれません。
ですが、私もみなさんも別にトッププロを目指しているわけではないと思います。
アマチュアであれば、努力次第でかなりの人に追いつき、追い越せる可能性はあるはずです。
もちろん、可能性はあるという話であってそれを実現するのは簡単なことではないですが、今まで追いつけなかった相手に努力で追いつくことができたら、こんな嬉しいことは無いですよね。
ここまで読んで「上達するには、やっぱりしんどい練習は避けて通れないのか。。。」と落胆されている方もいるかもしれませんが、そうではありません。
努力というとどうしても「つらいもの」というイメージがありますよね。
また、毎日何時間もしなければならない、というイメージもあります。
でも、つらいことを何時間も延々と続けることだけが努力ではありませんし、それが努力の本質であるならば私は間違いなく今ほどテニスができるようになっていません。
人間の意志の強さなんて、当てにならない
今回は、誰でも分かっているような当たり前のことを記事にしただけなんですが、上級者だけが知っている、テニスが一気に上達する「魔法の思考」とか「魔法のレッスン」みたいなものが何かあるのではないか?と思われている方が、もしかしたら居るかもしれないと思い書いてみました。
残念ですが、そんな魔法はありません。
もしそんな魔法があるという方がいるのなら、ぜひその方法を試していただけたらと思います。
夢のない、つまらない内容で申し訳ありませんが、自分が思ってもいないきれいごとを書いても何の意味もありませんのでね。
もっと上達したいなら、練習あるのみ!というのが、某トッププロの受け売りになりますがこれまでテニスを真剣に考えてきて出した私の結論でもあります。
正解は、B氏です。
この回答を聞いて、当時はそんなありふれたものが答えなのかと微妙な気持ちでしたが、この「練習あるのみ」というありふれた一言こそが、確かに上達には一番重要なものだろうな、と私も思います。
無論、A氏の言うこともC氏の言うことも、どちらも大事なことには違いありません。
でも、結局は「どれだけ質の高い練習を、どれだけたくさん積み重ねてきたか」というごくごく単純なことが、その人の実力を左右すると私は考えます。
例えば、カッコよくてもっともらしいC氏の発言。
もちろん「勝ちたい、誰にも負けたくない」という気持ちが練習する意欲につながる場合もあり、そういう意味では大切なことではあります。
ですが、それはあくまで練習するための動機の一つであって、大切なのは実際にどれだけ練習を積み重ねてきたかどうかなんです。漫画はともかく現実の世界では、勝ちたいという気持ちそのものと、結果の勝ち負けってそう相関するものじゃないんだよなぁと、冷めた私なんかは思っています。
勝ちたい、強くなりたいという気持ちだけあっても、練習してなければテニスは弱いままです。
もっとも、実力が拮抗した相手と終盤まで接戦でもつれた試合で、勝ちたい気持ちが強い方が最後まで諦めなかった結果、勝ち切ることもあるわけで、勝ちたい気持ちには意味がないと言っているわけではありません。
ただ、やはり元々の実力に差がある人同士が対戦した時に、その試合への勝ちたい気持ちの大きさでその実力差が覆る結果になることは、絶対無いとは言えないまでも、やっぱり少ない。
テニスに限らずスポーツ全般に言えることですが、大して練習もしていないけど勝ちたいという気持ちの強さは誰にも負けないという人が、今まで地道にコツコツと練習を積み重ねてきた、「負けても楽しければいい」と思いながらやっているような人に勝てないものなんです。
ここで注意ですが、「練習あるのみ」の練習とは、練習の量(頻度)のことだけを言っているのではありません。質も含めた「質×量」が練習の大きさであり、これが大きい方がより上達する、ということを言っています。
通常、練習の量が増えれば増えるほど、練習の質が低下しがちになるのでそこは盲点として注意しておかなければならないポイントです。
努力は「質×量」で測るべし
もう一度言う。努力は「質×量」で測るべし
また、練習の大きさとはここ最近の話だけで判断できるものではなく、その人が過去に積み上げてきた練習の大きさも当然関係してきます。
テニスを最近始めた人は、何十年もやってきた人と同じ練習レベルでは追いつけないのは当然です。スタート地点がそもそも違いますからね。
結局、当たり前の結論になってしまうのですが、より質の高い努力をたくさんした人が、より上達するものです。
もちろん年齢や性別、環境、身体的特徴(背の高さなど)、それに元々持っている個々の運動神経なども無視はできません。それは仕方のないことです。
これら全てに恵まれ、かつ大きな努力をしてきた人しかトッププロにはなれないかもしれません。
ですが、私もみなさんも別にトッププロを目指しているわけではないと思います。
アマチュアであれば、努力次第でかなりの人に追いつき、追い越せる可能性はあるはずです。
もちろん、可能性はあるという話であってそれを実現するのは簡単なことではないですが、今まで追いつけなかった相手に努力で追いつくことができたら、こんな嬉しいことは無いですよね。
ここまで読んで「上達するには、やっぱりしんどい練習は避けて通れないのか。。。」と落胆されている方もいるかもしれませんが、そうではありません。
努力というとどうしても「つらいもの」というイメージがありますよね。
また、毎日何時間もしなければならない、というイメージもあります。
でも、つらいことを何時間も延々と続けることだけが努力ではありませんし、それが努力の本質であるならば私は間違いなく今ほどテニスができるようになっていません。
人間の意志の強さなんて、当てにならない
今回は、誰でも分かっているような当たり前のことを記事にしただけなんですが、上級者だけが知っている、テニスが一気に上達する「魔法の思考」とか「魔法のレッスン」みたいなものが何かあるのではないか?と思われている方が、もしかしたら居るかもしれないと思い書いてみました。
残念ですが、そんな魔法はありません。
もしそんな魔法があるという方がいるのなら、ぜひその方法を試していただけたらと思います。
夢のない、つまらない内容で申し訳ありませんが、自分が思ってもいないきれいごとを書いても何の意味もありませんのでね。
もっと上達したいなら、練習あるのみ!というのが、某トッププロの受け売りになりますがこれまでテニスを真剣に考えてきて出した私の結論でもあります。
2019/05/20 (月) [理論・考え方]
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