鬼のように強い相手と当たった時の心境について | ゆうゆーのテニスブログ

鬼のように強い相手と当たった時の心境について

テニスにしても何にしても、上には上がいるというのがこの世の常です。
本当の世界の頂点に立つフェデラーとかナダルでもない限り、誰にでもこの法則は成り立ちます。

このブログで上級者と呼んでいるような方についても所詮はアマチュアレベルの上級者であり、プロからすれば越前リョーマばりに「まだまだだね」と言われるレベルに過ぎません。
先日、とある上級者とダブルスを組んで試合に出た時のことです。
まさに鬼のように強い相手と当たりました。

サーブは相手のファーストが入ればほぼ返球不可能、セカンドも厳しいコースにキレのある球を打ってきて返すのが精一杯、前衛にかかると一発KOでどうやってブレークするんだ?という状況です。
リターンも、こちらのファーストがいいコースに入ってようやく五分、セカンドになると少々コースを狙ってもフォアで回り込まれてスマッシュかのようなリターンが飛んでくるような状態でした。

もちろん、試合には負けました。

私は、自分と同等か格上の人とペアを組むことは少ないですが今回は珍しくそういうペアでした。
もちろん相手の方が何枚も上手だったので負けて当然ではあったのですが、試合している中や終わった後の感想などで、普段よく組んでいる格下ペアとその人の違いというのがよく分かりました。


まさに鬼のように強い相手に当たった場合、ほとんどの人は「こんな相手にどうやって戦ったらええんや!」とばかりに投げやりになってしまうものです。
自分の中ではかなり良いショットを打ったつもりでもそれが倍返しで返ってきますから、もう心折られるんですよね。
一つ一つのショットがかなり雑になってきます。
丁寧に打とうが、雑に打とうが、何をやっても勝てないような相手なんですから。

でも、今回のペアは違いました。
鬼のようなファーストサーブを打ってくる相手に何本もノータッチエースを決められながらも、わずかに中に入ってきたサーブについてはリターンを何とかキッチリ沈めようとしてるんですよね。
それでもキレのあるファーストボレーを深く返してくるのでなかなかポイントにはできないのですが、4本そういうリターンを返せたら1本くらいはミスしてくれるんです。

エースを何本も決められている中、本当にわずかなほころびを探してそこを突いてゆこうとしているのが伝わるんです。
1ゲームでも、1ポイントでも、マグレじゃなくて思い描いた理想の形で何とかポイントを取りたい。

これ、精神的にも相当つらいものですよ。。。
これだけエースを決められたら、普通はもう何やっても無駄だと心折れてしまい、一か八かの投げやりなリターンを打って(打たされて)しまうものです。


結局、2-6で負けてしまったのですがここでいつものペアだと「よくあの相手に2ゲームも取れたものだ」と振り返るところが、今回のペアは「どうやったら勝てただろうか?」と、やりようによっては勝てたことを前提として試合を振り返っているんですよね。
凄いエースの連発で、相手に崩れそうな雰囲気など全く感じない中「ああいう相手は、崩れ出したら意外に脆いから」ということも語ってました。
実際、あとわずかでもリターンの確率が高ければ相手へかかるプレッシャーも違い、ファーストボレーの返球率も違ってきていたかもしれず、ひいては勝てる可能性もなきにしもあらずだったわけです。


だから上級者なんですね。
鬼を相手にして、そこまで本気で勝とうという気にはなかなかなれないですよ。
こういう思考習慣が、彼を上級者に育て上げたんだと思います。

試合後、「相手が凄すぎて何もできなかったわー」と半ばネタっぽく話す人がいますが、上手い下手は抜きにして、こういう人とはエンジョイテニスならいいですが、本気で勝ちたい試合ではあまりペアを組みたくないですね。格上の相手に勝てる気がしないですから。
よほど格上の相手でも、何もできなかったということはないはずです。結果、大差で負けたとしてもあと1ポイントでも多く取るために何かできたはずです。


格上の相手と当たった時に大事なのは、臆せず、諦めず、投げやりにならず、「何しても勝てない」と精神的に追い込まれながらも最後の1ポイントまで何とか相手の隙を探し、ポイントを取るためのアイデアを絞り出し、それを丁寧に実行する。
これが、負けても次につながる試合というやつです。

こういう試合を我慢強く繰り返していればいつか本当に勝てる時もあるかもしれませんし、自分もそのレベルの仲間入りをするためには避けては通れないステップなんだと思います。
気持ちだけでも、その人と同じステージに立っていることです。
上手い人のプレーを見て、あるいは一緒に試合して、上手い上手いと騒いでるだけじゃ永久にそのステージに上がれませんよ。
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