ペアの文句を言う前に | ゆうゆーのテニスブログ

ペアの文句を言う前に

よく聞く相談(というか愚痴?)の一つに「ダブルスのペアが思うようなプレーをしてくれないせいで、勝てそうな相手にいつも負けてしまってイライラする」といったものがあります。

前回の記事で夫婦ペアの話をしましたが、夫婦の場合は思ったことを率直に言い合える関係ですので、その場では険悪になったとしてもストレスが蓄積されてゆくといったことは無く、ある意味理想的なペアと言えるかもしれません。

が、これが夫婦などではなく友人などの他人で、しかも長い間ペアを組んでいるとなると、本人には言えない不満を多かれ少なかれお互い隠し持っているような気もします。
今のペアに不満があるなら、解決策は三つです。

①ペアを解消する
②ペアの全てを受け入れ、それによる結果も受け入れる
③ペアと話し合い、改善してもらう

この中で私が最もおすすめするのは、②です。
もちろん程度の問題もありますので、一概には言えませんが。

また、②がどうしても無理であるなら①をおすすめします。

ここで、疑問を持つ人もいるでしょう。
③はなぜおすすめできないのか?


テニスに限りませんが、基本的に他人を変えることはできないと思った方がいいです。
もちろん、③にチャレンジしてみることも悪いわけではなく、ちょっとした考え方の違いを擦り合わせることは必要なことかもしれませんが、相手も相手で自分の考え方を持っているはずです。

それを一方的に自分に合わせようとするのは、傲慢なことです。
形式上は変えてくれたとしても、今度は相手が不満を持ってしまうかもしれません。


私が思うに、話し合うというスタンスならまだしも、ペアにあれこれ指示したり強制したり、ましてや説教したりする人にろくな人はいません。
自分は決してミスしないような超チャンスボールをペアがミスしたとしても、それがペアなんです。
人はどうしても「自分ができることは他人もできて当たり前」と考えるところがありますが、人には得手不得手がありますからそういうものではないんです。
ペアの課題はあくまでペアの課題であり、あなたが関与するところではありません。

そもそも、ペアを組んで試合に出ている時点で二人にそこまで大きなレベル差があるとは思えませんし、仮にレベル差がある二人が組むのであれば、特に上のレベルの方は下のレベルの方の全てを受け入れる覚悟を決めた上で、試合に出なければいけません。
それができないのなら、そもそも試合に出るべきではありません。

で、それを受け入れて試合に出たのであれば、結果として負けてもいいんじゃないでしょうか?
大切なのは、自分のできることは全てやり尽くせたか?という部分です。

ペアがミスばかりして負けてしまった試合で、では自分のミスはほとんどなかったのか?
ペアにはのびのびできるような声かけはできたのか?

万策尽くした上で負けたのであれば、むしろ頑張った自分を称えてやるべきで、何も落ち込んだりイライラしたりすることはありません。
これでイライラするのであれば、それはペアのせいではなく、結果第一主義というあなたの考え方のせいだと言えます。つまり、ペアではなくあなたの問題なのです。


ダブルスは文字通り、二人で協力して勝利を目指す競技です。
自分の調子は良くても、ペアの調子が悪いこともあります。
もちろん、そういう状況でもペアの分をカバーして何とか勝利を掴もうと試行錯誤するのがダブルスですが、それでもやはり限界というものがあり、負けてしまうこともあるでしょう。

ダブルスとは、そういうものだと受け入れるところからが始まりです。
ペアのイージーミスにいちいちイライラするようでは、ダブルスという競技の性質を理解できているとは言えないし、まだまだ未熟だということです。


個人の能力を試したいのであればダブルスよりもシングルスですが、人間としての器を成長させてくれるのは、シングルスよりもダブルスだと私は思っています。
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コメント

No title
今私よりキャリアの長い方に誘って頂いて試合に出ているのですが、私はボレーが苦手だし高い球は取れないし、平行陣をできる技術が全然ないのに、平行陣が絶対強いとおっしゃるその方とのペアに少々ストレスを感じていたんです
私はストロークには自信があるので自分が後ろにいて雁行ならペアがポーチに出やすいボールを作れます。でも平行陣だと武器を捨てて苦手なボレーばかりでやられにいくようなもんですし、実際いつもやられる始末でした。あ~もうこの人と出たくない・・でもそんなこと言えないみたいな(笑)
でもその方が私と平行陣したら負けてあたりまえ。でもいつまでも後ろにいたら成長もないし、基本的なボレーの動きできたらもっと上目指せるから、どんなに負けても練習して実践でもどんどんさわりに行かな絶対うまくならへんし
っておっしゃってくださり、自分が不満を持っていたことが恥ずかしくなり、申し訳ない気持ちになりました
その方はゆうゆーさんのこの記事のような広いお気持ちで私のような下手くそとペアを組んでくださってたんですよね。
ほんとにテニスは楽しいだけではなく奥が深いし、人間的にも成長できるスポーツですよね
Re: No title
sunさん、こんにちは。

そのペアの方もきっと、sunさんのどこかに惹かれる部分があったから少々のレベル差があっても誘ってこられるんでしょう。
それはsunさんの素直さかもしれませんし、向上心かもしれませんね。

ちなみに私も、20代前半頃までは雁行陣オンリーでした。
20代半ばである人に出会い、無理やりにでも並行陣を取れと言われて毎回サービスダッシュをさせられ、今まで勝てていた相手にも負けが込むような時期がありました。
最初はやはり「何のためにやるんだ?」という思いばかりでしたが、10年経った今ではすっかり並行陣も板につき、相手や状況に応じて雁行陣と並行陣を使い分けられるようになりました。

何事も、真剣に取り組めば意外とできるようになるものですよ。
そのペアの方の助言をプラスに捉えることができるのであれば、ぜひ新しい技術にチャレンジされてはと思います。テニスの幅が広がることで、よりテニスが楽しくもなりますからね。

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