強くなりたいのか、楽しみたいのか | ゆうゆーのテニスブログ

強くなりたいのか、楽しみたいのか

このブログを読んでいただいている方もそうですし、実際に私と一緒にテニスをされる方も口を揃えておっしゃることが、「テニスが強くなりたい、上達したい」ということです。

まぁ、実際にその通りなんだとは思います。
でも私は「どうしてもテニスが強くなりたいんです」という人の言葉はあまり鵜呑みにせず、話半分に聞くことが多いですね。

というのも、この「強くなりたい」の前には、往々にして隠れた但し書きが入っているからです。
(楽しみながら)強くなりたい。
(できるだけ楽をして)強くなりたい。

本音は、こういうことなんだろうと思います。

実際、強くなることを最優先に考えるならやることは案外明確です。
トッププロがやっている練習メニューや、そこまでいかなくてもテニス強豪校の部活メニューでもいいので、それを真似してやればいいだけです。
これだけで、(身体さえ壊さなければ)そのトッププロやトップジュニアまではいかなくとも、今の自分よりも明確に強くなれるのはほぼ間違いない事実です。

でも、実際にそういうことを求めている人は少ないと思っています。


だって、それは間違いなくキツイ練習ですから。。。


私は決して、楽しみながら強くなることや、できるだけ楽をして強くなりたいと考えることがダメだと言っているのではありません。
むしろ、こういう方向性は推奨したいぐらいです。

テニスで生活費を稼がなくてはならない立場なら別ですが、みなさんはプロではなく、どちらかというと趣味としてお金を払ってテニスをする立場でしょうからね。
お金を払って、そこまで苦しい思いをしてまで強くなりたいですか?


無論、このテーマに正解はありません。

「楽しく思える練習の範囲内で、できるだけ強くなりたい」
「強くならなくてもいいので、最大限テニスを楽しみたい」
「仕事は仕事で頑張りつつ、でも自分を鍛えるためにきつい練習に耐えてでも強くなりたい」
「仕事をはじめ他の全てを犠牲にしてでも、テニスが強くなりたい」

人それぞれ、自分に合った考え方でテニスに向き合えばいいと思っています。

4つ目を選ぶ方は「正気か!?」と思いますが、まぁそれも一度きりの人生の選択肢の一つと考えれば、赤の他人がそれを否定することはできないと思いますし、また辛さに耐えて強くなりたい人が楽しみたいだけの人をディスる資格もありません。


ただ間違いなく言えるのは、強さを求めれば求めるほど(特にレベルが上がってくればくるほど)、さらに強くなるためには苦しさ・辛さが伴ってきますし、それだけ時間も注がなければならないということです。
楽しいと思える練習だけをしていてプロになった人など、おおよそ存在しないと思ってます。もしかしたら1%の人は、普通の人なら辛いと思うような練習さえ楽しく思えるのかもしれませんけどね。

それを理解した上で、自分はいったいどういうスタンスでテニスに向き合っているのか考えてみるのは良いことだと思います。
言動と行動の不一致が目立つ人が多く感じるので、こういう記事を書いてみました。
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コメント

No title
成る程ですね。
コーチとしては、強くなりたい=きついことを承知。と思うのでしょうね。でも、客はきつくない方法で強くなりたい。何か違う?となるわけですね。

実際、テニスはコートは広いし、トーナメントで勝ち上がったら何試合もやるわけで、勝てば勝つほど体力必要。特に、足腰は絶対鍛錬必要。テニスというイメージはちょっとナンパな感じですよね。
競技としてのテニスはコンタクトしない格闘技、もしくは、陸上競技のデカスロンをイメージした方がいいのかもしれませんね。

自分はスキーもするのですが、スキーもナンパなイメージがあります。更に、数年前まで楽して滑るみたいな教程がありましたが、楽なスポーツなんて無いですよ。

あ、テニスではない別の団体をディスってしまいました。
失礼。
Re: No title
テニススクールは、テニスを教えてもらう(強くさせてもらう)ところと多くの人が思っていると思いますが、少なくとも社会人クラスにおいては違うと思ってます。
スクールは、テニスを通じて楽しませてもらうところです。もちろん、副作用としてテニスが上達するということはあるかもしれませんが、まず楽しさありきです。
もちろん生徒によってそれぞれ楽しさと強さの求める割合は違うと思いますが、そういう口に出さない生徒の意図をコーチは汲まないといけないんですよね。

おっしゃる通り、競技のテニスはものすごくハードなスポーツですね。ただ、楽しみ優先で優雅にやろうと思えばそれも可能ですし別にそれが悪いわけでもないので、面白いスポーツだと思います。

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